クロネコ 単身パック

クロネコの単身パックで上京

 

今までの人生の引っ越し回数は4回。

 

多くも少なくもない回数だが、そのうち「見つかった!」が原因で

 

引っ越したことがある。

 

時は大学1年生の頃。

 

その頃私は大学に通う為に、実家の静岡から東京へと

 

クロネコヤマトの単身パックで引っ越してきました。

 

一人娘の私の為に用意された、

 

”女子学生限定” 

 

”完全オートロック” 

 

”管理人常駐” 

 

”男性立ち入り厳禁” 

 

というセキュリティがっちがちの新築マンションが、両親の愛情を物語っている。

 

無事にクロネコ単身引越しが終わり、

 

ここで憧れの一人暮らしが始まるのね?!なんて思ったのは4月だけ。

 

夏を迎え、アルバイトを始める頃にはすっかりこのガチガチセキュリティにうんざりしていた。

 

東京で出会った彼も出来、さて家に呼ぼうにもあのセキュリティ。

 

わたしはどうにか部屋に呼ぶ方法を考えた。

 

なんと深夜は管理人が部屋にこもる為、監視カメラの無い裏の共有玄関は突破できる。

 

マンション内はダッシュ、部屋に入ってしまえばこっちのもの!

 

と、彼に話すとすぐに実行に移した。

 

実際は、私のハラハラを返してほしい程あっさり成功。

 

こりゃしめたとばかりに、彼を呼ぶ機会も増えていった。

 

しかし、やはり男子禁制を謳ったマンションだけある。

 

彼を呼んで一ヶ月もしないうちに管理会社に呼び出された。

 

「マンション前に止めてあるバイク、ご存知ですよね?」

 

「…はい。」

 

「お伝えしたい内容はお分かりですよね?」

 

「…はい。」

 

「退去しますか?始末書かいて継続しますか?」

 

「…!!」

 

始末書!

 

マンションに男連れ込みまして申し訳ございませんとか!

 

かけるはずが無い!とあっさり退去。

 

結局、マンションの防犯カメラには映っていなかったものの、

 

マンション前に止めたバイクを管理人に見つけられ、

 

彼がマンションから出てきたところをまんまと捕まったというのが事の顛末である。

 

やはり、何があっても一緒にいようね!なんて約束も果たされることなく、

 

程なくして彼ともお別れしてしまった。

 

何事も約束は守った方が良い。

 

ルールは守るものだなと勉強させられた一件であった。